「Titleist」のゴルフクラブといえば、スイングスピードの速いアスリート向けで、操作性が難しいというイメージが強いですが、2018年9月に発売された「TS2」「TS3」ドライバーは、どうやらそんなイメージを覆す作りになっているようです。
タイトリストは老若男女問わず人気があり、若い世代のビジュアル的な人気度から、熟年層の玄人向けのクラブまですべて取り揃えているメーカーであり、プロの中でも一定以上の評判を得ています。
最近ではどのクラブも難しくはなく簡単な設計の中でいかに飛ばしていくかそんな設計でクラブ開発を進めているそうで、万人向けのクラブが出来上がっていると考えています。
今回は、ゴルフボールでは世界トップクラスのシェアを持つTitleistのNEWドライバーTS2とTS3について、その特徴やスペックをお伝えしていきます。
目次
■TSドライバーの特徴
TSとは「Titleist Speed」の略です。
Titleistは、ゴルフクラブにこれまで以上のスピードアップを求めて、R&Dチームを編成し、製品開発を行ってきました。
その結果、910➡913➡915➡917とリニューアルされてきたTitleistのドライバーは、名称そのものを一新し、まったく新しいモデルとして誕生することになったのです。それがTSドライバーになります。
TSドライバーの特徴は大きく分けて三点あります。
①これまでのドライバーの中で「最も薄肉で軽量化されたチタンクラウン」によって、余剰重量を得ることに成功。そのためより低く、より深い重心設計が特徴。
だからこそスピード性能と方向性が向上し、抜群の飛距離を出せるドライバーになっています。
②スイング中の空気抵抗を「20%」も軽減できる新しいストリームランドシェイプによって、フィニッシュまでしっかり振り抜ける特徴になっています。
これは最近いろいろなメーカーでもインパクト時にボールの初速を出すために取り組んでいるものでして、前作に比べると圧倒的にボールの初速が上がるデータが出ています。
③フェース肉厚を取り除き、別に設計した「超精密高初速フェース」によってフェースリアクションが最適化されたことで、許容性を高めただけでなく、ボールスピードを驚異的にアップしてくれる特徴があります。
こうして、これまでのTitleistが蓄積してきたノウハウを結集して作られたのが、TSドライバーなのです。
TSドライバーは、「究極のボールスピード」と「理想の打ち出し角・バックスピン」を実現させました。
格段にヘッドの機能が上がっていますので、91シリーズよりも爆発的に売れていることは間違いないですね。
■TS2ドライバーのスペック
ヘッド体積(cc)460
ロフト角(°)9.5 / 10.5
ライ角(°)58.5
グリップ ツアーベルベット・ラバー360°(M60)
シャフト Titleist Speeder 519 EVOLUTION
シャフトフレックス R / SR / S
長さ(インチ) 45.5
クラブ重さ(g) 300 / 302 / 304
シャフト重さ(g) 48 / 50 / 52
スイングウェイト D2.0
シャフトトルク 5.0 / 4.8 / 4.6
キックポイント 先中調子
シャフト Titleist KURO KAGE 50
シャフトフレックス SR / S
長さ(インチ) 45.5
クラブ重さ(g) 300 / 302
シャフト重さ(g) 48 / 50
スイングウェイト D1.0
シャフトトルク 5.2 / 5.0
キックポイント 中調子
シャフト Titleist Tour AD VR-6
シャフトフレックス S
長さ(インチ) 45.0
クラブ重さ(g) 314
シャフト重さ(g) 65
スイングウェイト D1.5
シャフトトルク 3.2
キックポイント 中調子
シャフト Titleist Speeder 661 EVOLUTION V
シャフトフレックス S
長さ(インチ) 45.0
クラブ重さ(g) 313
シャフト重さ(g) 66
スイングウェイト D2.0
シャフトトルク 3.7
キックポイント 先中調子
■TS2ドライバーの特徴
ヘッド自体が大型であるために直進性が高く、ややオートマチックな印象であります。
許容性が高く、左へのミスを軽減してくれるので、安心してティーショットを振り抜くことができます。ヘッド自体の簡単さから圧倒的な芯でとらえることが容易になり圧倒的な初速で、真っすぐに飛ばすことができやすいクラブになっています。
試打をしている中でTS3ドライバーよりも直進性が高くそして球も上がってくれる特徴がありました。
高打ち出し角度でビックキャリーを実現しキャリーを今までよりも10ヤード近くオーバーできる可能性が過去のクラブを使っているタイトリストユーザーからの声としてありましたので、性能面では間違いなく前作を上回っているでしょう。
■TS2ドライバーの対象ユーザー
・ドライバーの飛距離をさらに伸ばしたいゴルファー。
・ビックキャリーで飛ばしにかけているゴルファー。
・ヘッドスピードがあまりなくても楽に振れるようなTitleistのドライバーが欲しいと思っていたゴルファー(シャフトフレックスがRも発売されています)。
許容性が高いので、ゴルフ初級者・中級者も安心して使用できるドライバーといえるでしょう。若い世代にも人気のクラブになっています。
■TS3ドライバーのスペック
ヘッド体積(cc)460
ロフト角(°)9.5 / 10.5
ライ角(°)58.5
グリップ ツアーベルベット・ラバー360°(M60)
シャフト Titleist Tour AD 60
シャフトフレックス SR / S
長さ(インチ) 45.25
クラブ重さ(g) 310 / 312
シャフト重さ(g) 58 / 60
スイングウェイト D2.5
シャフトトルク 4.1 / 3.9
キックポイント 中調子
シャフト Titleist Tour AD VR-6
シャフトフレックス S
長さ(インチ) 45.0
クラブ重さ(g) 315
シャフト重さ(g) 65
スイングウェイト D2.0
シャフトトルク 3.2
キックポイント 中調子
シャフト Titleist Speeder 661 EVOLUTION V
シャフトフレックス S
長さ(インチ) 45.0
クラブ重さ(g) 314
シャフト重さ(g) 66
スイングウェイト D2.5
シャフトトルク 3.7
キックポイント 先中調子
■TS3ドライバーの特徴
・Titleist独自の弾道調整機能である「SURE FIT CGウエイト」を搭載している。
・打点と重心を近づけてボールスピードを最大化している。
・前作よりも打感が非常によく感じられ、フェースに乗っかっている時間が多少増えたような実感がありました。
コントロール性能に優れ、ヘッドの小回りもききますので、TS2よりは球を操作したい人向けのクラブであり、空気抵抗やスピン量が少ないので実質飛距離もTS2よりは出ていました。
やはりPGA選手の中でもTS3を使用しているプロが多いのもうなずけますね。低スピンであり初速が速いので球が吹き上がりずらいので曲がりにくいクラブであるという事です。ジャスティントーマスはこのクラブを絶賛していました。

■TS3ドライバーを使用しているトッププロ
ジャスティン・トーマス
ラファエル・カブレラベロ
アダム・スコット
ビル・ハース
メジャーの大会である全米オープンで、17人のトッププロがTS3にドライバーを切り替えたことで話題になっています。
■TS3ドライバーの対象ユーザー
・重心位置を変えるなど自分に合ったカスタマイズがしたいゴルファー。
・スピンを抑えて飛距離を出したいゴルファー。
・トッププロが使用しているドライバーを使いたいと思っていたゴルファー。
・一般的な男性ゴルファーよりもヘッドスピードが速い(43m/s以上)ゴルファー。
シャフトトルクも最大で4.1なので、操作性に優れているものの、ミスにも敏感なので、ゴルフ上級者用になります。
TS2ドライバーよりも操作性に優れているために、ヘッドが小型になっています。その分HSも上がりやすくTS2ドライバーよりも飛距離という面では出しやすいドライバーとなっております。
やはりラウンドで試打をしている中で、TS3ドライバーのほうがフェードを打ちやすく、コースに柔軟に対応できる特徴がありますね。
直進性のTS2ドライバー、操作性のTS3ドライバーとなっていますので、よく考えてからクラブを選んでくださいね!

幼少期からゴルフに触れ合い面白さに難しさにのめり込む。高校、大学を経て研修生になりました。2012,13年JGTOツアープレイヤーとなり現役を引退し、レッスンをし始める。
アマチュアから女子プロまで様々なレッスンをしてきました。このサイトではそんな些細な情報を発信していきます。
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