普段何気なく握っているグリップ、そこに重きを置いて考えたことはありますでしょうか?
お箸の持ち方も変に慣れてしまうと格好が悪く見えるように、ゴルフでもグリップの握り方がおかしいとスイングもおかしくなってしまう危険性もありますので、
今一度握り方を見直してみてはいかかでしょうか?
今回はグリップの種類や握り方によって起こってしまう現象などを説明していきたいと思います。ぜひご覧になってください!
目次
■グリップの種類
①オーバーラッピング
ゴルファーの8割がたはこちらのグリップになり、初心者が一番握りやすいグリップになります。

メリットとしては力を入れやすいことにあります。
初心者の多くはスイング中にクラブをうまく支えることができていません。
ふらふらしてしまっている状況です。その結果ダウンスイングにかけてクラブの振り遅れが発生しやすくなります、
そんな状況であっても力が入れやすいのでクラブをしっかりと戻しやすくなるそんなグリップです。
デメリットとしてはメリットがそのままデメリットになってしまい、右手を使いやすくなってしまいます。
ゴルフにおいて右手を使いすぎることはあまり良いことではありません。スライスをしている方が右手を思い切り使い、
球を捕まえられるようになってもそれは応急処置であり、根本的な改善にはつながらないのです。
握り方の選択に迷ってしまったらとりあえずこれだと思ってください。
②インターロッキング
右手の小指と左手の人差し指を絡めます。

これによるメリットとしましては、上体との一体感を感じやすくなります。
手上げになってしまう方にとても有効なグリップですね。
さらに小指をふさぐことで右手に力が入らなくなりフェースの開閉が極端に少なくなります。
小指を立てて歌を歌う人に力強く歌う方がいないのと同じです。どちらかというと甘い歌を歌いますよね?
なので右手を使う方やフェースをクローズで使いすぎる方などにも有効なグリップになっています。
デメリットとしましては開閉を入れずらいということは降ろしてきた時のフェースを維持しやすいということで、ダウンスイング時に開いて降りてくる方は要注意!
戻しにくくなってしまいますね。
手を使いたくないからと言ってフェースが開いて降りてインパクトする方がよっぽど危険です。ご注意ください!
★ロリーマキロイやタイガーウッズ、松山英樹選手などはこのグリップですね。
③テンフィンガーグリップ
左手は基本的にはフックグリップ右手はグリップを横から握っていく野球のバットのような握り方をします。

最近では時松隆光プロがこの握り方をしていることでも有名ですね。
桜美式と言って師匠の篠塚武久さんが考えたOS理論に基づいて行っています。
このグリップの最大のメリットはフェースの開閉が少ないことです。
一度右ってみれば感覚として伝わりやすいのですが、そのほか二つのグリップはインパクトを点でとらえがちなのですが、点フィンガーにおいてはインパクトをゾーンでとらえやすく、またフェースの開閉も少ないので安定したフェース面でとらえやすいというメリットがあります。
デメリットとしては飛びません。
スイングをすべてパターのような横のストロークで完結できるので点で合わせることがしにくくアマチュアの方が何気なくやってしまうと当たるけどヘッドスピードが出ないなんてことがあるでしょう。
よほどのことがない限りあまりお勧めはできないグリップになっています。
■基本を踏まえたうえでの応用編
私の考え方は左手のグリップをどのように握っているかで判断します。
上記の3パターンのグリップに対して左手をどのように握るかの組み合わせになると思っています。
〇スクエアグリップ
左手を握った際に人差し指と親指にできるしわの谷間にあるVサインが顎を向いている握り方。ノーマルな構え方
〇フックグリップ

左手を握った際の人差し指と親指にできるしわの谷間にあるVサインが右肩を向いている握り方。
フェースを閉じやすくなる傾向にあり、スライサーには最適であるといえます。最初から少しフェースが左を向いている方も世の中にはいるでしょう。
〇ウィークグリップ

左手を握った際の人差し指と親指にできるしわの谷間にあるVサインが左肩を向いている握り方。
特徴としてはフェースを閉じにくくオープンになる傾向があります。どうしても左へのひっかけが治らない方は試してみてはいかかでしょう。
■グリップのまとめ
①まず最初はオーバー、インター、テンフィンガーの中から決めましょう。
②そしてそのグリップをもとにスクエア、フック、ウィークを決めます。
初心者→オーバーラッピング×フックグリップ
スライサー→オーバーラッピング×フックグリップ
フッカー→インターロッキング×ウィークグリップ
ジュニア→テンフィンガー×フックグリップ
練習場でも1球1球戻ってしまう方が多いですので意識をしながら練習してくださいね。
是非いろいろな試し方をしてみてください!

幼少期からゴルフに触れ合い面白さに難しさにのめり込む。高校、大学を経て研修生になりました。2012,13年JGTOツアープレイヤーとなり現役を引退し、レッスンをし始める。
アマチュアから女子プロまで様々なレッスンをしてきました。このサイトではそんな些細な情報を発信していきます。
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